先日お伝えした通り、現在BS11で再放送中の『涼宮ハルヒの憂鬱』は、2006年に最初にTV放送された「06年TV放送版」と、その後DVDに収録された際に部分修正された「ディレクターズカット版」(以下DC版)とが混在して放送され、かつオープニングの作画ミスは全て修正されたものになっている、いわば「2016年版」である模様です。
また、WebNewtypeの特集ページに下記の記述があることから、今回の放送は2006年版の全14話のみの放送であることもほぼ確定しました。
(余談ですが、2006年版を公式が「第1期」と呼称するようになるとは、隔世の感がありますね。09年版は公式が2期ではなく「改めて放送」と称していたので、「ハルヒに2期はない」という認識が一般的でした)
一方、06年TV放送版とDC版が混在していることについてはまだ公式アナウンスされておらず、どの回が06年TV放送版で、どの回がDC版かは、現在放送されるまで分からない状態です。
06年TV放送版とDC版とでは、下記の通り作画にかなり修正が加わっているので、ファンとしては気になるところです。
そんな中、一緒にハルヒの2016年版を観賞中のフォロワーさんが、ちらりと「追加カットがあるかないかじゃないですか?」ということをおっしゃっていました。ほう…それは検証するしかない!
…が、残念ながら私の住むマンションにはBS11が入らないので、検証しようにも見る映像がありません。ぐぬぬ。
というところで、フォロワーのぷらしのすさん、ねぎみそさんが私の元に放送分をDVDに焼いて届けてくださいました! また、今後は高校時代の後輩が放送分をDVDにしてくれることになりました。みなさんありがとうございます!
というわけで、検証した結果をまとめた表がこちらになります。
このように2016年版では、DVDでシーンが追加された第1話と第2話は06年TV放送版が、シーンが追加されていない第3話と第4話はDVDで部分修正されたDC版が放送されています。
これはおそらく、第1話と第2話はDC版でシーンを追加したことにより、TV放送の尺に合わなくなってしまったため、仕方なく尺が放送枠に収まる無修正の06年TV放送版を使った、ということでしょう。
なお、2009年のTV放送の際はこの辺りの事情をどうにかクリアしたのか、TV放送でもすべてDC版が使われていた模様です。
この法則に照らし合わせますと、今後の放送予定は以下のようになります。
このように、「憂鬱III」「ミステリックサイン」「憂鬱IV」「ライブアライブ」「憂鬱V」の計5話は、これまでDVDやBlu-rayで収録実績がなく、今後もその可能性の極めて低い、部分的な作画ミスが残った06年TV放送版が放送される可能性があります。
当時の録画データを持っていないファンにはまたとないチャンスになりますので、ぜひ録画しましょう。
今回検証で見てみた感想ですが、06年TV放送版は作画が無修正なだけでなく、シーンが追加されている回ではカットのテンポや(場合によっては)BGMの切れどころが変わっていたりして、知った上で見ると結構新鮮でした。テンポよく進む06年TV放送版もこれはこれで悪くないです。
手元にBS11の録画データとDVDやBlu-rayBOXがある方は、ぜひ一度比較して見てみてください。
今回の検証では、主にこちらのサイトさんのハルヒ関連記事を参考にさせていただきました。
上記5話を見る際は、こちらなどでどこが修正されたのか確認しながら見ると、より楽しく見られると思いますのでオススメです! ぜひどうぞ!
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いつか06年TV放送版も完全収録したウルトラスーパー Blu-ray BOXを出してほしい…ほしくないか。
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