さてさて、上記の名場面線画集に続きまして、今回は「TVアニメーション 涼宮ハルヒの憂鬱 版権原画集」「同 Ⅱ」についてご紹介したいと思います。
が、これを含めたハルヒ関連設定資料について、TaKaさん ( @bby06717 )が最近非常にわかりやすく140文字以内でコンパクトに紹介してくださっています。なので、そっちを見てもらったほうが…という思いもなくはないのですが、こっちは冗長に紹介していきたいと思いますので、暇な人はお目通しくださいませ。
こちはらⅠ(という名前ではないのですが、便宜的に上巻をⅠとします)が2006年12月29日発売、Ⅱが2008年6月28日に刊行されています。結構間が開いていますね。
表紙・裏表紙はⅠが すごいガーリーな格好をしたハルヒとみくるちゃん・長門で、この絵のうち、みくるちゃんと長門については何故かこの本にも後述する本にもちゃんと掲載されていないはず(ハルヒは冒頭ページでカラーで掲載)。カードゲームか何かで彩色されたものを見たことがあるような気もするんだけど…
Ⅱは浴衣姿のハルヒ・みくるちゃんと長門で、こっちはⅡ内に線画イラストとして掲載されています。
中身はDVDのパッケージやポスターデザイン、メガミマガジンのピンナップなど、いわゆる「版権絵」と言われるものの線画集になっています。ハルヒファンならお馴染みのあのイラストこのイラストが2冊にまとめられて手軽に見られて重宝します。Ⅰは告知用のイラストの比率が高く、Ⅱは雑誌掲載の版権イラストの比率が多めです。
ただ、版権絵を見るだけということでしたら、後年出た下記の「涼宮ハルヒ イラストレーションズ 春・夏 / 秋・冬」の方が、背景なしの線画でなく、彩色までされた完成版のイラストで見られる上に収録数も多いので、そちらの方がオススメとなります。
- 作者: ニュータイプ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/29
- メディア: 単行本
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では、今からこの「版権原画集」を買うメリットはあるのか? というところについてフォーカスしていきましょう!
中身はおおよそこんな感じです。版権絵の、黒・赤・青・緑などの線だけで構成されているバージョンのものが見られます。馴染みの絵でも、線画で見ることで情報量や輪郭線の特徴、ハイライトの入り方など、違った視点で見られて面白いです。
また、巻末にはそれぞれの絵の完成バージョンも掲載されています。4~5センチ四方とすごく小さくはあるのですが、線画版と完成版とで比較してみることも出来ますし、関わったスタッフの名前も記載されているので「こういう特徴の絵は、どのスタッフが描いたものだったんだろう?」という勉強にももってこいです。
上記のイラストの場合、「射手座の日」 で作画監督をされた堀口悠紀子さんによるものですが、上記の回と同じく、各キャラクターが全体的に丸っこくロリっぽい感じですね。
↑こちらが堀口さん版長門
結構違いますね。
で、注目して欲しいのがスタッフコメント! ほんの一行程度ずつですが、各イラストについて、コンセプトとか感想とかが記されています。これらは上記の「イラストレーションズ」にはないものなので、この本の大きな見どころと言っていいでしょう!
【購入ポイント:版権絵へのスタッフコメント】
そしてもう一つ、個人的に目が離せない大きな特典が巻末にあります。
端的に言うとこの本のための書下ろしイラストなのですが、これがまたいいのですよ。
その写真を載せてしまうとこの本を買う意味が大きく薄れてしまうのでは?? と思うくらいなので全部掲載はしませんが、このイラストはカバー裏にも大きくあしらわれており、都合のいいことに表紙・裏表紙で大きく分断されているので、その一部だけご紹介したいと思います。
わかります???? わかりますよね!!????
手ぇつないじゃってますよね???
この絵、ほんともうむっちゃいいんですよ!!!! 二人の表情とか!!!
こう、カーーーッとなりますよ!!??
【購入ポイント:キョンハル】
このイラスト、私の知る限りではこの本にしか使われていません。キョンハル好きの方はぜひこの本のⅠの方を買って、舐め回すようにキョンハル堪能してください。
さあ買え! 買ったらんかい!!!
このたった1枚のキョンハルモノクロ絵のために!!!
なお、Ⅱの方の書下ろしイラストは上述の通り表紙・裏表紙に使われているものですが、こちらも巻末イラストの方では1枚の絵で見られるのでいいですよ(平常心)。
というわけで、版権原画集でした。
現在手に入りにくい本ですしほぼ代替できる本もありますが、この本にしかない大きな価値がありますので、気になる人はぜひぜひ手にとってみてください!
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