公開収録に来てくださった方、ありがとうございました♪ 今日は涼宮ハルヒの消失のターニングポイントとなった日……ということで、ハルヒっぽいことをしたかったんですが思いつかず、 取り敢えずポニテにして… https://t.co/0kM1eaOoz9
— 平野綾オフィシャルインフォ (@Hysteric_Barbie) 2015, 12月 18
先月の12月18日、キョンが消失世界に突入した日に、もえよせという落語家×オタクというコンセプトのスカパー番組の公開収録があり、それに行ってきました。
で、昨日19時より放送があった(はずな)ので、公開収録で聞いたことを記事として上げたいと思います。
ただ、イベント中は録音禁止で、私も平野さんを目で追うので精一杯だったのでメモなども出来なかったため、記憶に頼った記事になります。そのため箇条書き&うろ覚えになることをご了承くださいませ。
□涼宮ハルヒの憂鬱(2006)について
「1期の収録は放映順でした。制作しながら収録をするので、時系列ではできないんですね。なのでたとえば『今回は秋なので、その時点の人間関係で演じてください』って感じでした。原作を読んで予習していたとはいえ、普通声優さん同士も回を重ねて関係を構築していくものなので、そこが大変だった」
「ただ、ハルヒはあの第1話ではほとんどセリフがなかったので(難しくはなかった)、一番困ったのはみくるちゃんと商店街のモブの人達だったと思う。商店街の人に関しては『演技ができない普通の人が、なんとか演技しているような演技でお願いします』というややこしい指示だったw 超ベテランの声優さんたちが『棒読みでお願いします』と指示されて『俺たちこれでお金もらっていいのかな』って困惑してましたw」
(アニメ本放送では時系列では10話以降になる話が第1話だったんですよね、という話に関して、小声で)「第11話、だったかな」
→平野さん、「朝比奈ミクルの冒険 episode00」が時系列で何話目かさらで出てくるの、すごいと思いまいた。上記の通り収録は放映順だったので、収録とは別にちゃんとDVDで見返してないとわからないはず。ちゃんと作品を反芻されてるんですねえ。。
(司会者が、友達にハルヒのビデオ借りようとしたら「放映順と時系列順と2種類ビデオ用意してるけどどっちにする?」と言われた、ということに関して)「そのお友達すごいですね! 正確な時系列の順番ってDVDが発売されてからやっと正式に発表されたのに、先に時系列で録画してたなんて…原作も読まれてたんですね」
→当時の情勢、よく覚えてらっしゃる! 確かにそうでしたね。
(1期のハルヒはどのように演じたのですか? という問いに関して)「それまでは大人っぽい声の役が多く、元気いっぱいのハルヒのような役は初めてだったので、役作りが大変でした。ハルヒって、なんというか…結構うざいところあるじゃないですか。監督から『(ハルヒは)いいとこのお嬢さんだし、最低限ここ以下にはならない、というラインを意識しながら演じて』と指示があったので、ギリギリうざくないようにやりました」
→この監督のハルヒ観、完璧ですね。私も原作からのイメージで、ハルヒは結構ハイソな家庭の子だと思っていたので、思わず膝を叩きました。
(ハレ晴レダンスに関して、海外の刑務所でも踊られたりしてたんですよ、という話題で)「そうでしたねー。バラエティ(番組で)『このように刑務所でも踊られていますが、どう思われますか?』みたいに言われて『エッ、そうですね、グローバルに広がっていてすごいデスね』みたいな答えをしてしまいました」
→下記の映像のことですね。
ハレ晴レユカイ フィリピンの刑務所で踊ってみた - YouTube
司会の方は「こんな人達も踊ってたの、知ってました?」というニュアンスで聞いていましたが、バラエティの仕事の関係でご存知だったようです。
(ハレ晴レダンスに関して)あの振り付けは放送当時のものはカット毎に切れている完全なものではなくて、振り付けを考えた山本さんからも「あれは踊れないダンスだよ」って言われてた。けど、いろんな人がオリジナルの振り付けで補完して踊っていく中で、ダンスが上手い人でも、スタッフからすれば「あれ、ちょっと違うな」というような振り付けで映像をアップするようになって、これはいかんとなり、完全版を作ることになったんです。
→そういう経緯があったんですね。確かに、最初は振り付けメモ画像、ゲームの特典映像ときて、最終的に映像特典で完全版公開と、期待に応えて映像化された感じは当時からしていました。
(激奏のライブに関して)当時私が演じていた全然違う作品の振り付けが盛り込まれていたりします。ぜひ探してみてくださいw
→これも私は初耳でした。話の文脈的にハレ晴レのことなのか、激奏の他の曲の振り付けのことなのかは分からなかったです。これを特定するのはかなり骨が折れそうだ。。
→余談ですが、激奏は未だにこのDVD買わないとフルでは見られないんですよね。。
□「らき☆すた」について
私の地の声はどちらかと言うとハルヒよりはこなたの方に近いんです。友達から(こなたの声について)「あやの気が抜けてる時の声だ!」って言われましたw
(オタク用語がたくさん出てくる作品ですが、ああいう言葉は知っていたんですか? という問いに関して)「知らなかったのであの時期勉強しました! 例えば特撮の歌とかを歌うときに、その作品や言葉のことを知っていないと演じられないので、映像が見られる範囲で作品映像見たりして。これがキョーダインっていうんだ、とか…」
→勉強熱心な方です!w キョーダインのOPが聞けるCDはこちら。これも余談ですが、平野さんの他の歌手のカバーってあまりないので、そういう意味ではレアなCDです。
(ライブについて)「あーありましたね。あの時自分だけ盛り上がりすぎて全然違う振り付けでダンスを踊っちゃって、周りの人たちが『おいおい大丈夫…?』ってなったりしちゃいました。DVDをよく見てくだされば、そのシーンわかるかもw」
らき☆すた in 武道館 ~あなたのためだから~ [DVD]
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□涼宮ハルヒの憂鬱(2009)、涼宮ハルヒの消失、SOS団について
(2期に関して)「(おそらく溜息に関して)1期と違って、キョンと視聴者の皆さんにイラッとしてもらわないといけない、という役どころだったので、1期の時と違って遠慮なくラインを超えて演じました」
→2期はいろいろハルヒというキャラにとっては辛いところのある話が多かったですが、そのつもりで演出されていたそうです。
(消失に関して)「ハルヒの登場するシーンはかなり限られているので、映画の中で魅力を出すことは出来ないんです。なので、映画が始まる前までにハルヒというキャラクター作りを終えていないといけない。ちゅるやさんの頃…だったかな? 2期の前でしたよね? その頃にその後の消失の映画までの企画のスケジュールをだーっと発表されていたので、映画が始まる前までの作品でハルヒというキャラ作りを終えていた。なので、映画ではすっと演じることができた」
→驚きのお話でした。消失が映画という形になることは、ちゅるやさんの時(2009年2月)つまり、2009年4月放映の2期の前には決まっていたようです。一部で消失を映画にすることになったからエンドレスエイトを8回やることになった、という噂もありましたが、そうではないようです。
(3期はあるんですか? の質問に対して)「みんな私にそれ聞くんですけど、私は演じてるだけなので! プロデューサーさんに聞いてくださいw でも、原作の話はまだあるしまだ出てないキャラクターもいるし…」
→ここは言葉にはされませんでしたが、言外には明らかに「オファーがあったらやりたい!」というニュアンスでした。 あと、原作も最後までちゃんと読まれてるのも分かって良かったですw
(SOS団の他のメンバーを演じられるとしたら、誰をやりたいですか? という質問に関して)「それは…私はハルヒでいいですw というか、それぞれの役がしっくりきているので。
私がハルヒを演じた頃は大学入りたての時で、周りのみなさんはもうちょっと上めのお兄さんお姉さん方だったので、妹のような感じで接してもらってました。
SOS団のみんなとは違う現場でそれぞれ会ったりするんだけど、あのメンバーが揃うと、やっぱり違うというか、本当にSOS団みたいな感じです」
「当時は手探りでやってたから余裕なかったけど、今はもうみんなキャリアがあるので、最近の収録では久しぶりー! という感じでリラックスしてやれました」
→これはおそらく「長門有希ちゃんの消失」のことかと思います。
□声優としてのキャリアと仕事観について
「小さい頃からオペラなどに興味があり、演じるということをしてみたかった。8歳くらいからアマチュアとして演技を始め、10歳の頃にプロへの道を固めた」
(ご家族も応援してくれてたんですね! という司会者に対して)「いや全然! やめて欲しいと思われていた。10歳の時にどうしても専門の学校に行きたくて親とやり取りして、『一生の仕事にする気があるなら行かせてやる』って言われて『じゃあします』ということで、学校に入った」
→すごいですね。スポ根みたいだ。。
「演技の世界で10歳は遅いので、その分回ってくる役回りも年上のお姉さんなどが多く、そういう低めの演技をすることが多かった。でも顔は童顔だったので、顔と声のギャップでなかなか仕事がとれなくて苦労していた。そんな頃、ある仕事でアニメの吹き替えのようなことをやって、『アニメなら顔のハンディキャップを問題にせずに仕事にできるかも』と思い、そこからはもう声優を自分のライフワークにしようと決めた」
→2つ驚きがあったのですが、まずは仕事においてあの顔がハンディキャップになっていたということ。ハルヒの頃、美少女声優として鳴り物入りで出てきた印象があったので、顔にそんなコンプレックスがあったとは驚きです。
また、平野さん自ら声優が自分の道であると明言していたのにも驚きました。私は平野さんが元々子役あがりであることは知っていたし、最近は舞台のお仕事も多いので、てっきり役者さんが本業とお考えなのかと思っていたのですが、平野さん的にはあくまで声優が本業、とお考えとのことです。
まあ、いわゆるアイドル的なものには興味がなさそうだったので、平野さんの考える「声優」と、昨今のいわゆる「アイドル的な声優」は別なものなのだと思います。
(今後の仕事について、お母さんとかそういう役とかやってみたくないですか? という話に対して)「いや、実はお母さんとかお姉さんとか、それこそハルヒ以前はそういう役回りばっかりだったので…」
→ここは、おい司会者、ちゃんと前の話聞いとけよ、と思いました。。
(今後どんな役回りをしてみたいですか? という問いに対して)「なんだろう…最近地球外生命体もよくやってるし…」
→寄生獣のミギーとか、ガッチャマンクラウズのパイマンとか、ドラゴンボール改のデンデのことだと思います。
これ全部 CV:平野綾 やで。
(声優さんって、ベテランになればなるほど悪役やるようになりますよね。寄生獣のボスも、昔よく主演をされていた井上和彦さんですし、という話の中で)「後藤ですね」
→ちゃんと作品の登場人物の名前を覚えてらっしゃるんですね。ちなみに寄生獣の後藤は後藤がフルネームです。
これが後藤です。
(男性キャラもやってみたくはないですか? 少年だけではなく成年とかも、という話に対して)「少年役もこれまでやってきてます。男性の成年もやってはみたいですが…持って生まれた範囲というものがあるので…でも悪役というのは演技の幅を広げられるので増やしていきたいですね」
(最後の質問です。平野さんにとって「演じる」とはどういうことですか? という問いに対して)「演じる…難しいですね…でも、私の場合、声で、作品を見ている人に、本来ありえない世界を生み出すということだと思います」
うろ覚えの箇所が非常に多いのですが、以上です。
で、実際話を聞いた私の所感は以下の様な感じです。
- 平野さんは、作品としてもキャラクターとしてもハルヒが大好きだし、ファンでもある。
- 平野さんは仕事に非常に強いプライドを持っており、だからこそこだわるし、勉強熱心だし、関わった作品のことを忘れない。
個人的には、これがよく理解できたので行ってよかったと非常に思いました。
今となっては馬鹿げた考えなのですが、このイベントに行くまでは、期待ほぼ100%、でも心のどこかで
「もし万一、平野さんに、ハルヒファンとしての自分ががっかりするようなこと言われたらどうしよう…ネットではいろいろ言われてる方だけど、あんなのは妄言だ! だけど、ちょっとでも作品のことを損なうような立ち居振る舞いをされたら…もしかして私は『あんなイベント行かなきゃよかった』と失意に暮れて家に帰るようなことが、あるんだろうか…」
と、ほんの少しだけ思っていました。
まあ、結果100%私の杞憂というか、失礼な思い違いでした。
平野綾さんはハルヒファンと同じように涼宮ハルヒシリーズを愛しているし、プロとして誇りを持って声優のお仕事を全うしていると実感できました。
彼女について、干されたとか、役者になろうとして声優という仕事を捨てたとか、いろいろな角度で言われていますが、妄言と断じていいと思います。
もしくは、彼女の考える声優という仕事とレベルが違いすぎて理解ができていないんだと思います。
あと、一部で「平野綾は女優を目指してアニメの役、ハルヒ役をやりたがらなくなった」「だから3期はできない」というような話も聞いたことがありますが、そんなこともないです。まあ昨年「長門有希ちゃんの消失」でハルヒを好演されていたので、もうそういうことをいう人も心配する人もいないでしょうが。
というわけで、ハルヒファンのみなさまには、私めから「平野綾さんはハルヒの演者としてもファンとしても安心して尊敬できる方である」とお伝えいたします。
あと、なにがしかの新作制作の暁には、きっと平野さんがちゃんとハルヒを演じてくれると思います。
私はそういう明るい気持ちで2015年を終えられたので、みなさんも明るい気持ちで2016年をスタートしていただけたらと思います!
つーか、これからっしょ!
あとどうでもいいことですが、公開収録の際の平野さんのお姿、前髪を下ろして少し流しており、後ろはポニーテール(これはハルヒをイメージしたとのこと。確かに消失でポニテやりますもんね)。上はピンクのニット、下はスキニーな白パンツ、ふわふわのブーツでしたが、クッソ可愛かったことをここに記しておきます。気になる方はこのページの一番上のリンクよりご確認ください。
平野さんはおでこ出すより髪を下ろしていたほうが、魅力度36%増し*1に見えると思いました。
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