※ページ最下部に同じ作者の別作品を追記をしました。
昨晩たまたま見つけたハルヒSS。タイトルを見ればわかる人にはわかると思いますが、「Steins;Gate」と「涼宮ハルヒ」シリーズのクロスオーバー作品でした。私はたまたま両作品を知っており、とても楽しく読めたのでご紹介したいと思います(下の画像は私が勝手に用意しました)。
基本の構成は、高校2年になったキョンたちSOS団の面々が未ガ研ラボメンたちに接触し、Steins;Gate本編ストーリーに要所要所で介入していく、といった感じでハルヒ成分の方が多めです。キョンの高2の夏=シュタゲ本編2010年夏というクロスオーバーですね。キャラはハルヒサイドメインな一方、ストーリーはシュタゲサイドの方が強く、そこにさらにハルヒサイドのSF要素も絡めており、SF色はかなり濃厚です。
担任の岡部とオカリンを親戚として結びつけるところに始まり、ハルヒ・シュタゲ両シリーズの細かい演出やワードを時に上手く、時に強引にばんばん結び付けていくので、両シリーズを知っている人には楽しめるかと思います。
また、クロスオーバーだけでなく、ハルヒシリーズ単体からも結構いろんな要素を拾ってきています。最新刊のその後の話ということで、ハルヒシリーズの最新話として楽しめる側面もありました。
あと、古泉くんが全編に渡って大活躍しますので、古泉くん好きにもオススメです。
というわけで、両作品を知っている方にはオススメしたいSSだったのですが、2つほど難点があります。
まず一つ目の難点なのですが、とにかく長いです。深夜0時頃に読みだしてぶっ続けで読み続け、読み終わったのが今…何時間読んだんだろう?
一気読みはマジでオススメしません。以下、気長にゆっくり読んでください。
もう一つの難点ですが、関連する作品が異常に多く、全ての要素を理解しながら読み進めるのは、両作品のファンでも結構困難だと思います。
以下、軸となるシリーズと、関連する作品をまとめたいと思います。
涼宮ハルヒの憂鬱 文庫 1-11巻セット (角川スニーカー文庫 )
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ハルヒサイドは基本原作準拠で「驚愕」の内容まで含みます。アニメ版しか見ていないと前提が分からない箇所が多いので、原作読破がオススメです。
逆に「あてずっぽナンバーズ」やハルヒ劇場など、単行本未収録のエピソードはほぼ絡んでこないので、読んでいなくても大丈夫です。
シュタゲサイドは原作のゲーム版では選択肢によってストーリーが多岐に渡ってしまうためか、途中からは原則アニメ版準拠です。ただ、アニメ版ではほぼ再現されていない原作ゲーム準拠の描写も多数ありました。
基本的な話の流れは上記2シリーズを読んだり見たりしていればOKです。
一方、以下の関連作品も読んでいるとより細部まで楽しめるかと思います。
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STEINS;GATE ドラマCD α「哀心迷図のバベル」ダイバージェンス0.571046%
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STEINS;GATE ドラマCD β「無限遠点のアークライト」ダイバージェンス1.130205%
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STEINS;GATE 閉時曲線のエピグラフ<STEINS;GATE 閉時曲線のエピグラフ> (ファミ通クリアコミックス)
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シュタゲの劇場版やドラマCD版、外伝小説3部作に関わる話も一部出てくるので、これらを押さえていると話の理解がスムーズかもしれません。特に外伝小説に出てくる比屋定真帆は登場シーンが多いので、彼女の立ち位置くらいは知っていてもいいかもしれません。
ただ、これらの話は挿話的に入ってくるだけなので、内容を知らなくても話の進行には大きく影響しないかと思います。
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シュタゲ最新作の「シュタゲ ゼロ」はどうやら小説外伝に深くかかわる作品(もしくはほぼ同じ話?)のようなので、発売後は現在入手しにくい小説版ではなく、こちらでチェックするのもいいかもしれません。
キョンのモノローグの中に、本作ヒロインの三栖丸ミコトがちょっとだけ出てきます。
STEINS;GATE 恩讐のブラウニアンモーション(1)<STEINS;GATE 恩讐のブラウニアンモーション> (ファミ通クリアコミックス)
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ブラウン店長の過去の話絡みで関連があります。
シュタゲの前作「カオスヘッド」も、疾風迅雷のナイトハルトやギガロマニアックスについてなど絡みがありました。
その他にもいろんな作品が絡んでいる感じではあったのですが、私もすべてのシリーズを押さえているわけではないので、ヌケモレは多分にあるかと思います。特にシュタゲシリーズは外伝が多いので、私も結構「これなんだろう? なんだっけ??」という箇所がありました。「この作品も絡んでたよ!」と気付いた方はぜひご指摘ください。。。
以上、こんな感じの超大作でした。これを書いた方は、かなり両シリーズに精通した方ですね。この情熱、すごいです。楽しく読ませていただきましたので、どこかで会えたらぜひお礼を言わせていただきたいと思います。
同じ作者の別作品。こちらはハルキョンイチャラブ系。