目黒シネマさん(http://www.okura-movie.co.jp/meguro_cinema/now_showing.html)にて、『涼宮ハルヒ』シリーズ刊行20周年ということで、2023年7月23日(日)より4日間限定で『涼宮ハルヒの消失』が公開されることになりました。
【❄️上映決定❄️】
— 目黒シネマ (@megurocinema) 2023年6月24日
˗ˏˋ #涼宮ハルヒ シリーズ刊行20周年 レイトショー ˎˊ˗
✦7/23㊐-7/26㊌ 4日間
『#涼宮ハルヒの消失』(35mmフィルム)
19:45~
※7/23㊐のみ 13:35~ の上映です!ご注意ください。
※1本立て・指定席・料金1300円
※日中は『#かがみの孤城』『#ハケンアニメ!』2本立て pic.twitter.com/cDM1hGEXxl
『消失』がスクリーンで見られること自体それなりに貴重な機会なのですが、ここで気になるのが下記の記述。
(35mmフィルム)
これは2010年公開当時のフィルムでの上映ということでしょうか? お伺いしたところ、下記のようなご回答をいただきました。
ご返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。
— 目黒シネマ (@megurocinema) 2023年7月5日
こちらは公開当時のフィルムでの上映となります!
ぜひご来場くださいませ🙇
オオ!これにて公開当時のフィルムでの上映であることが確定しました。
で、公開当時のフィルムだと何なのか? といいますと、実は今私たちが見ることができるBlu-rayやDVD、配信の『消失』は、上映後に作画ミスなどを修正したバージョンアップ版であり、公開当時の映像を見られる機会はとても貴重なのです。
稀にリバイバル上映される『消失』もほとんどの場合修正版です。公開当時のフィルムはアナログゆえ使い減りするため貴重なのと、今の映画館は多くがデジタルシネマ(物理的なフィルムではなくデジタルデータを上映している)なので、DCP(デジタルシネマパッケージ)という形式での上映が一般的なためです。
そのため、今回の上映はもしかしたらフィルムの状態があまり良くなく、普段見ている『消失』よりもノイズが多い恐れはあります。ですが、2010年当時の『消失』が見られる、当時の空気を吸えるという意味では、どれだけダメージがあろうと歴史的価値はむしろ高いと言っていいでしょう。まあ、かなりマニアックな嗜好であることは否定できませんが。。
また、修正前のバージョンと言っても、大きく物語に影響するような修正があるわけではありません。普通に見る分には普通違いに気付かないと思います。
というわけで、以下、当時からのファンであるきーぼーさんや当時のファンがまとめた修正前と修正後の違いに関する情報をご紹介したいと思います。目黒シネマさんで『消失』を見る前に予習しておくことで、より違いが分かって楽しめるようになると思われます!
(ただし、普通に物語を楽しみたい方は却って集中力を削ぐことになると思うので、以下黙殺してください)
涼宮ハルヒの消失が3月30日(日)京都文化博物館フィルムシアターで異例のフィルム上映があるので、BDで修正された所を予習しとかないと。画像は有名な四次元クローゼット。その他→http://t.co/uBAmGFPXit #haruhi pic.twitter.com/YkGNIpV1Nx
— きーぼー (@keyboar) 2014年3月19日
公開時の映像はBlu-rayやDVDでチェックできず、またあまり資料にも残っていないため、比較が困難です。上記は当時特典として配布されたフィルムブックマークとの比較です。一部界隈で有名な四次元クローゼットですね。
同じくきーぼーさんによるまとめ記事。2014年の時点で公開当時版が見られる機会は貴重だったということです。
こちらの記事では、フィルムブックマークの他、オフィシャルガイドブックや当時の雑誌掲載の場面写真等とBlu-ray版とを比較されています。また、画像はないものの、OP主題歌中のハルヒのソックスがニーソックスではなく普通のソックスになっている件や、キョンを刺した時の朝倉さんのナイフに修正がかかっていた件、刺される直前のキョンの顔と朝倉さんのナイフがパカパカするシーンでパカパカしない件など、10か所以上の修正箇所が紹介されています。大変貴重な資料ですのでぜひご覧ください!(ついでにBlu-rayでも直ってない部分の紹介もあります)
こちらは上記のきーぼ-さんの記事からリンクしていた当時の2ちゃんねるのまとめ記事。物語冒頭のハルヒの姿が透けて後ろのホワイトボードが見えている件や、例の公園の手すりが異様に高い件などが画像付きで紹介されています。こちらも必見です。
今のところ以上です。もし比較可能な資料などが見つかったら追記したいと思います。
というわけで、目黒シネマさんの『消失』上映はかなり貴重な機会ですので、みなさん奮ってご参加ください。
チケットは上映の1週間前の11時から下記のサイトにて購入可能とのことです!