涼宮ハルヒの覚書

涼宮ハルヒシリーズの小説・アニメ・その他関連することに関する覚書(メモ)です。

【速報】角川スニーカー文庫30周年感謝祭公式サイト公開!傾向と対策(表紙新規イラスト、メインステージ、物販など) ※201810270225追記 #haruhi

※201810270225 二重当選や来場キャンセルの場合の辞退の連絡先について追記しました。 
※201809032240 ステージ抽選に複数応募する方法について追記しました。

https://sneakerbunko.jp/special/30th-fair/event.html

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待ちに待った11月4日(日)秋葉原にて開催の「角川スニーカー文庫30周年感謝祭」。1時間ほど前? にイベント公式サイトが公開され、当日の内容が少し見えてきたのでそれについて傾向と対策をまとめたいと思います。

 

①基本情報

https://sneakerbunko.jp/special/30th-fair/event.html

開催日:2018年11月4日(日)
会場:東京・ベルサール秋葉原
(〒101-0021 東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル)
時間:10:00〜18:00(予定)
入場料:無料
主催:株式会社KADOKAWA
   角川スニーカー文庫編集部

この辺りの情報はおおむね既報通りですね。朝10時スタート、入場無料なことや、主催の表記などは新情報かも。特に地方の方は朝10時というところは要注意ですね。

 

②メインステージ

https://sneakerbunko.jp/special/30th-fair/event_main.html

涼宮ハルヒの憂鬱」や「この素晴らしい世界に祝福を!」など
角川スニーカー文庫を代表する作品の
スペシャルステージを開催!!

ここだけでしか聞けないスペシャルな内容盛りだくさん!!!
更新情報を見逃すな!!!!!!!!

ということで、ハルヒステージは以下の通り。

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涼宮ハルヒの憂鬱
スニーカー文庫
30周年イベント
スペシャルステージ
登壇者
平野綾茅原実里後藤邑子
※登壇者は予告なく変更になる場合がございますこと、
ご了承ください。

全人類・全宇宙を熱狂させたあのSOS団が、
ステージで帰ってくる――!!
涼宮ハルヒ役・平野綾さん、長門有希役・茅原実里さん、
朝比奈みくる役・後藤邑子さんをお迎えし、
ハルヒシリーズ15周年を大いに盛り上げます!

おおお…コレハスゴイ!!

…けど、これって原作15周年&スニーカー文庫30周年を祝うイベントなわけだけど、アニメ版のキャストを呼ぶってのはどうなのかな?? 思い出話だけになるのもちょっと侘しい気もする…

スニーカー文庫30周年イベントで特別に復活!
さらに映画「このすば」新情報の発表も・・・・・・!

ライトノベルのジャンルを確立した「ロードス島戦記
著者:水野良氏を招いて、その歴史を振り返ろう!

このすばみたいに新情報があるとか、それがないにしても作者本人が来てくれるというのは嬉しいですよね。とにかく当日に期待するしかない!

 

なお、このメインステージは事前受付&抽選制です。

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サイトによると本人確認があるそうなので。チケットの譲渡も買い取りもできません。運試し一発勝負です。

上記のKADOKAWAアプリをダウンロードし、アカウント作成の上ログインできる状態にすることで、イベントへの応募が可能です。そこまでは現段階でもできますし、アプリは若干インターフェースが分かりにくいので、アプリダウンロードとアカウント作成は今のうちにやっておきましょう。アプリに慣れる練習にもなります。また、当選した場合は本人確認書類が必要なので、手元にない方はこの2ヶ月で用意しましょう。

先着順ではありませんが、期間が指定されているので9月3日正午を過ぎたら忘れないうちにエントリーしたいところです。当たるといいなあ…!

 

※201809032240追記

ツイッターを見ていると家族や友人に呼びかけて偽装応募(アカウント情報は適当に入れるなりすまし応募)を募る声が複数見受けられました。これをやって一人が複数当選してしまうと、当日ドタキャンが増えてイベント運営サイドも落ちた人も迷惑します。その上、本人確認で不整合が見つかった場合当人も参加できなくなり、誰も得をしません。偽装応募は絶対にやめましょう。

「でも絶対に当選したいんじゃ!」という人のために、公式サイドが方法を用意してくれています。

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このように、1つのアプリ内で複数メールアドレスで複数アカウントを作成し、複数応募することは認められています。運営サイドとしても偽装をされると当日ドタキャンが出てしまうので、それくらいなら「正直に一人が複数応募してね。一つだけ当選させて他の席は他の人に譲るからね」ということだと思います。なので、複数応募したい場合はメールアドレスをいくつか用意し、アカウント情報も全て正直に(=全部同じ氏名、同じ住所で)作りましょう。

なお、もしかしたらこれは都合のいい読み間違えで、同一氏名・住所、複数アカウントでの応募は運営から怒られるかもしれません。

その場合、たった今とりあえず3アカウントで応募した私がまっさきに怒られるはずですので、お叱りの連絡があった場合は別途皆さんにご報告しますね。。

 

※201810270225追記 

どうやら複数アカウントで正しく応募をしても重複当選してしまった方が何名かいらっしゃるようです。そんな方の一人から、重複分の辞退申請をする連絡先を教えていただきました。以前は記載されていなかった連絡先がイベントページ最下部に記載されていました。

再抽選の予定があるわけではないので辞退した席が有効活用されるかはわかりませんが、声が多ければもしかしたら当日券の案内などがあるかもしれません。

ですので、重複当選してしまった方、行くつもりだったけど行けなくなってキャンセルする必要がある方などは、下記連絡先にアカウント情報を添えて辞退したい旨をお伝えするといいでしょう。宛名は「スニーカー文庫30周年感謝祭 メインステージ ご担当者様」とかでいいと思います。

https://sneakerbunko.jp/special/30th-fair/event_main.html

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③物販

https://sneakerbunko.jp/special/30th-fair/event_goods.html

物販情報は現状以下の通り。

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涼宮ハルヒの憂鬱いとうのいぢ
新規イラストB2タペストリ

多分これは買いでしょう。「サイン入りミニタオルくじ」も微妙に気になります。「ブックカバー」もデザイン次第では。

 

④その他

現状「サイン会」「展示」「無料配布」の項目はComing soonになっており、次の更新は9月25日予定とのことです。詳細を待て! って感じですね。

で、待てばいいんですが、ヒントのような情報を見つけました。

実は今「電撃文庫25周年記念 秋の電撃」というイベントが10月7日に予定されており、会場はスニーカーのと同じ、主催もKADOKAWAで片方は同じ、サイトの構成やイベント内容もほぼ同じなんですね。

db2018fes.dengeki.com

こちらのサイトによると、サイン会の項目は「グッズ連動サイン会」になっており、下記のような内容だそうです。

特製キャンバスパネルを購入すると、
電撃の人気作家&イラストレーターが
その場でサインを書いてくれるサイン会を開催!
またとない機会を見逃すな!!

※サインはイラスト入りキャンバスパネルに直接入れさせていただきます。

グッズ特製キャンバスパネル(273mm×220mm)
各作家サイン会参加権つき
価格各 5,000円(税込)

万一同じだとすると、いとうのいぢさんの直筆サイン入りキャンバスパネルが5,000円って、破格もいいところですね。

ただし、こちらもメインステージ同様、アプリからの事前申し込みが必要です。9月3日正午以降公開されるはずなので、忘れないようエントリーしましょう。

メインステージかサイン会、どちらかでも当たってほしい…!!(サイン会が電撃同様なら)

 

さらにさらに、11月1日発売の「ザ・スニーカーLEGEND」のサイトにて表紙イラストが公開されました!

https://sneakerbunko.jp/special/30th-fair/legend.html

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2018年に活き活きと生きるハルヒの姿を確認し

安らぎと興奮とで無事☆死亡

 

大成のときよりちょっとだけ幼い感じで、いたずらっ子的な笑みがまさにハルヒです!

グッズの絵がこの右のハルヒだけになるのか、いとうのいぢおねえさんがいつぞやつぶやいていた、女神的ハルヒの新規イラストがもう1枚あるのか、現状では定かではありません。

が、おれは右のハルヒだけでももう十分です…公式よ、このハルヒ絵を存分に使いまわしてグッズをたくさん出してください…!!

 

 

今回は以上です。

さしあたって9月3日正午のメインステージ申込みと、9月25日のサイト更新を待ちましょう!

とりあえず私が言いたいのは、イベントサイトのTOP画像でハルヒをセンターに置いたのはいいが、何故みくるちゃんをハブったのか? ということです。

 

(終わります)

 

 

□過去の記事

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『ケロロ展 IN AREA 428』に谷川流先生のメッセージが展示されます(8月10日から)。 #haruhi

タイトルの通りなのですが、8月10日から9月2日にかけて青山で開催の『ケロロ展 IN AREA 428』に谷川流先生のコメントが展示されるそうです。

 

イベント詳細はこちら。

http://www.gofa.co.jp/art/180809_keroro/index.shtml

 

コメントに関するページはここ。

http://www.gofa.co.jp/art/180809_keroro/20180726c.shtml

f:id:ishijimaeiwa:20180730132657j:plain

綺羅星のような有名クリエイター陣の中にちゃんと「谷川流」とありますね。ケロロとどういった関係があるのかわかりませんが、谷川流といえばあの谷川流先生しかいないでしょう。どんなコメントが出るのか楽しみですね。

 

谷川先生の名前がメディアに出るのは昨年のスニーカー大賞の選考委員になった時以来かな? KADOKAWAとまだつながりはちゃんとあるようでちょっと安心。

kakuyomu.jp

 

余談ですが、吉崎観音先生と谷川先生のつながりといえば、観音先生が一度ハルヒの絵を描かれていました(他にもあるかも)。この絵をケロロ展にグッズとして出してくれたら買うかもなー。

ついでに思い出したけど、2014年の少年エース20周年CMにハルヒケロロが一緒に出演したこともあったですね。

www.youtube.com

 

 

開催がコミケ期間中とかぶるので、コミケのついでに足を運ぶのもいいかもですね! 入場料1000円と少しお高いですが私はとりあえず行ってみようと思います。

 

 

□過去の記事

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エッセイ『涼宮ハルヒの限界―全能神にできないこと』試し読み版。 #haruhi #C94

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今年もあっという間にコミケの季節が近づいてまいりました。ということでハルヒ系サークルさんをまとめる上記の記事を書いたのですが(力作なのでぜひ読んでね!)、その過程で昨年は自分が書いた原稿の試し読み版をアップしていたことに気づきました。

haruhimemo.hatenablog.jp

(余談ですが上記原稿の完全版が電子書籍になりました! 続きが気になったらぜひ!)

sos-todai.booth.pm

 

ということで(?)、今年もそれをやりたいと思います。

今回は「ハルヒの能力って本当に神の如く全能なの? 限界があるんじゃないの?」「ハルヒが他人を害するような願望を持つことってあるの?」という考察エッセイです。全12ページのうち冒頭の約3ページ分を掲載しちゃいますので、ぜひお試しにお目通しくださいませ。

これでSOS団東大支部の冊子の売れ行きにいい影響があるとも思えませんが、万一これがキッカケで買うことにされた場合は、当日ブースで私にお申し出ください。私が喜びます。あと、買わないにしても、ハルヒシリーズの考察に役立てていただければ幸いです。

 

それでは以下、レッツゴー!

 

涼宮ハルヒの限界―全能神にできないこと』著:いしじまえいわ

 

 涼宮ハルヒは願望を実現できる神の如き能力を与えられた少女である――これは読者、視聴者も作中キャラクターも多くが了解する、本シリーズの根幹となる設定である。このハルヒの能力とキョンの一人称視点という制約のおかげで(作品で明示されている記述と矛盾しない範囲で)いかようにも解釈を楽しめるのが本シリーズ原作とアニメ版の美点の一つである。

 一方「それは無理があるのでは」という類の解釈に出くわすこともある。たとえばアニメ版「ライブアライブ」にてENOZのメンバーが怪我をしたのはハルヒが文化祭でバンド出演したいという中二的な欲望を満たすためにそう望んだからだ、というものだ。作品をよく知っていれば直感的にハルヒが他人を傷つけて自分に利することを望む人物でないと分かるが、先述の通りハルヒには願望を実現する能力があるため、ENOZメンバーのアクシデントをそれと結びつけて考えることを理由なく無理筋と断ずるのもまた論理的に難しい。

 しかし、そもそもハルヒの能力は本当に何でも実現できるのだろうか? 彼女の能力に限界がないとしても、その発端となるのは彼女の人格から生ずる願望であり、そこには現実的なレベルでの限界があるはずだ。願望を無限に働かせよ、と言われて本当に望むものを何もかも想像できる者がいるだろうか? ハルヒの願望の限界が見いだせれば、作品考察の前提となる妥当なラインを設定することができる。

 そこで本稿では作中で発現したハルヒの能力や願望を個々に分析することでその法則性を見出し、彼女が実現できないことについて答えを求めたい。

 本論に入る前にオチを明かしておくと、この考察による結論は完全なものにはなり得ない。作品が完結していない上に1人称という形式のため作品世界内の普遍的真理が描かれ得ない以上帰納法的に観測する他なく、今後のシリーズ展開によって彼女の傾向が変わることや新たな設定が付与され、観測結果が変わることも大いにあり得るからだ。長門の言う通り「無矛盾な公理的集合論は自己の無矛盾性を証明できない」のだ。分かるのはあくまで現状の傾向だけだが、それでも作品解釈のための妥当なラインを引くことくらいはできるだろう。

 

涼宮ハルヒの限界の前提
 対象は2009年版のTVアニメ版及び劇場版『涼宮ハルヒの消失』とした(エンドレスエイトI~VIIは対象外)。ハルヒが発現したと思われる事象をカウントし、それらをそれぞれ「A:物語の根幹に関わる、ハルヒの能力によると断定すべき事象」「B:ハルヒの能力の関連が明示または示唆されている事象」「C:直接的な言及はないが考察の余地がある事象」「D:考察によってハルヒの影響ではないと判断できる事象」の4つに分類 し、それを元にハルヒの能力と願望の傾向を分析した (表参照)。

 なお、本作では登場人物が真実を口にしているとは限らないと作中で明言されており、主人公もまた真実を口にしないことのある信頼できない語り手であるため、作中で描かれるあらゆる事象が嘘かもしれないという可能性をはらんでいる。だが、「実は舞台は外宇宙の別の星でした」というレベルの嘘があったとするとこれまでの物語の解釈そのものが成り立たなくなる。そこで、読解を成立させる上で最低限真実であると思われる事象をA、作中でハルヒの影響が登場人物に明示または示唆されているが、発言の真偽を疑いうるものをBと分類した。

以上が冒頭部分で、以下、アニメ版各エピソードの考察と、まとめとしての物語や設定の考察、という流れになります。

なお、上記設定でアニメ版をチェックした際の表が以下のものです。 Aがハルヒの能力で発声させた事象、Bがハルヒの生のはずだけど確証はないもの、Cが考察によってはハルヒのせいかも? という事象、Dはハルヒのせいではないと考えられる事象、です。

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こうして並べてみると結構気づくことがないでしょうか? ぜひみなさんのハルヒ考察ライフにお役立ていただければと思います。

また「これ書き漏らしてんぞ!」「この事象も対象じゃない?」ということが見つかりましたらぜひお知らせくださいませ。もう原稿には間に合いませんが個人的な考察の糧にいたします。

 

それでは、8月11日(土)、SOS団東京大学支部のブースでお会いしましょう! 場所は東テ03bです!! 国際展示場で僕と握手!!!

 

(おわり)

 

 

□過去の記事

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【誤報】『涼宮ハルヒの憂鬱』ハリウッドで実写ドラマ化! は本当か? ←誤報でした。 ※201807111500追記 #haruhi

※201807111515 通訳ミスの過程について一部修正をしました。
※201807111500 誤報だった旨追記しました。

本日「ハルヒ、ハリウッドでドラマ化!」という急な情報が舞い込んできました。

この件についてファンのみなさんに情報をお願いしたところ、下記のようなご回答をいただきました。

CCG EXPO 2018 という中国のコンテンツエキスポで天聞角川の吉田さをりさんという方がKADOKAWAのコンテンツ展開について話す中で、ハルヒがハリウッドでドラマ化が決まったと述べた、という事のようです。

CCG EXPO 中国国际动漫游戏博览会

 

それでは一つずつ検証していきましょう。まず下記の写真ですが、本当に最近のものでしょうか? 古い写真を使ったフェイクニュースかもしれません。

f:id:ishijimaeiwa:20180710222655j:plain

君の名は。』がラインナップされていることから2016年以降、左端に「018」とあるので2017年以降であるように思われます。

 

ネットでも調べてみたところ、こんな記事が見つかりました。

https://read01.com/zPRkKyD.html#.W0S1ttL7SUk

「CCG EXPO 2018 高峰論壇 · 漫畫」KADOKAWA的IP國際戰略
內容來源:7月3日上午,CCG EXPO 2018 商務大會第二場活動是「中國文化產品國際營銷年會——漫畫作品的國際之路」。ACG小圈圈作為本次大會的媒體支持,為大家帶來本場活動的速記精華整理和分享。

内容はよく分かりませんが、写真も文章もここがソースのようです。どうやらセミナーがあったのは7月3日の午前のことで、やはりCCG EXPO 2018で間違いないようです。

下面一些作品大家可能都知道,有《涼宮春日》,它的發行量突破了2000萬冊,現在決定在好萊塢把它拍成電視劇。《涼宮春日》我想有很多的粉絲都知道,今天的主題是漫畫,角川有很多媒體作品,今天就給大家介紹一下漫畫。

ハルヒについても書かれています。翻訳サイトにかけるとこんな感じ。

2000万部の流通量を持つ「涼宮ハ​​ルヒ」があることを知り、今ハリウッドのテレビシリーズにすることにしました。 「涼宮ハルヒー」今日のテーマは漫画であり、角川には数多くのメディアがあることを多くのファンが知っていると思います。

ついでに天聞角川の吉田さをりさんについて。実在する方でしょうか? これについても下記のサイトが見つかりました。KADOKAWAの2018年の新卒採用サイトです。

ir.kadokawa.co.jp

そして2010年7月、中国広州にKADOKAWAと中国・国営企業との合併会社<広州天聞角川動漫有限公司>が誕生するとき、立ち上げスタッフとして中国に海外赴任することになりました。

この方で間違いなさそうです。天聞角川の立ち上げメンバーでいらっしゃるのですね!上記写真の左側でお話されている方が吉田さんだと思います。

というわけで、仮に上記のサイトの内容を信じるならば、情報は割と辻褄が合っているように思えます。

 

他にも以下のような感じで多くの中国語サイトがこの件を取り上げていました。

star.ettoday.net

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」12年ぶりのセンセーション! 「アメリカのテレビシリーズの現実版」のリメイクを発表

tw.weibo.com

  「涼宮ハルヒ」実写版決定です!

www.3igame.com

涼宮ハルヒ」ハリウッドライブTVシリーズ撮影開始!

ent.sina.com.cn

涼宮ハルヒ」をリメイク!ハリウッドでライブテレビドラマを演奏する

www.xuehua.us

炸裂! ハリウッドはアメリカドラマに「涼宮ハルヒ」を取り入れたい!

どれも「ハルヒドラマ化」という話題を大々的に取り上げています。タイトルだけで熱い盛り上がりが伝わってきますね!

また面白いことに、最初の記事も含めてどの記事も日付が本日10日になっています。中国のファンも今日初めて知った人が多いようです。

 

一方、下記の点は気になります。

 

セミナーのテーマはKADOKAWAのコンテンツ展開についてであり、ハルヒの話題はその流れで出てきたにすぎない。

・もし正式発表であれば日本でもプレスリリースが出るはず=正式発表する段階ではない。

・中国でもプレスリリースが出ているわけではない。

・仮に本当だったとしても、映像化権をハリウッドのどこかの会社が取得しただけ=本当に作るとは限らないという段階かもしれない(制作決定と書かれていますが実は所得しただけということはよくあります)。

・原作をなぞる形なのか翻案*1なのかも分からない。

 

以上のことを踏まえて考えると「まだ正式に発表する段階ではなくちょっとした話題のつもりで出した話が、1週間を経て記事になり、日本にも伝わってしまった」くらいに考えるのが妥当だと思います。

 

…とかなんとか言っているところに、最初に情報提供してくださった方から新たな情報が入ってきました。

残念ながら、ニュースは偽物のようです。

写真の文章はこんな感じ。

涼宮ハルヒ神隠しのドラマは偽装! 】 涼宮ハルヒのテレビドラマのニュースが、今日は流行しているが、カドカワを通じて間違ったニュースとして確認されている。小さなOリングも削除されました

 

セミナーでの内容についてKADOKAWAが否定したという事のようです。

 

この情報自体の真偽も疑わないといけないのですが、ここでいう否定というのが事実無根(吉田さんはそんなこと言っていない)なのか、現段階では公式発表ではない(事実ではあるかもしれない)なのかは正直分かりません。ですが、個人的には後者かなと思います。

公式に決まっていないことを会社の人が言っちゃう事なんてあり得るの? ということですが、あります。つい先日も同じKADOKAWA作品である『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』の発表会のニコ生で『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の制作について記載された年表がポロリしてました。この件は公式的には「なかったこと」になっていますが、ネットを調べればポロリした年表の画像は出てきます。

あと今回の件に関しては、拡散した方はツイ消しされていますが、情報元のブログは修正も削除もされていないことも、本当かなと思う理由の一つです。

 

ということで、全然大嘘のフェイクニュースというわけでもないのかな? と私は思っています。ただ、今の段階で騒ぎ立てるのは公式の迷惑になりかねないので、ファンのみなさんは正式な発表を気長に待つのがいいんじゃないかな、と思いました(←結論)。

 

※201807111500追記

ソース元となるメディの方で訂正記事が出ました。

f:id:ishijimaeiwa:20180711143722j:plain

https://www.weibo.com/6003441063/GpoTBf8LM?type=comment

【声明】关于CCG高峰论坛嘉宾发言速录整理稿:角川“决定在好莱坞把《凉宫春日》拍成电视剧” 这一说法,角川公司与CCG沟通后,现确认消息不属实,今早已通知媒体方进行修改。事实的情况是:由于现场翻译人员误翻,媒体发布方拿到的稿件出现了此错误。对网友造成的困扰,表示歉意!现特此说明! ​​​​

[宣言] CCGサミットフォーラムのゲストスピーチの要約について:角川は「ハリウッドのテレビシリーズにTsangju Kasugaを作ることにしました」と、カドカワとCCGの間のコミュニケーションの後、ニュースは真実ではない、と報道された。変更を加える。実際の状況は:オンサイト翻訳者の間違いのために、メディア出版者によって得られた原稿はこの誤りを有する。ネチズンズの悩みをお詫び申し上げます!ここで説明する!

通訳の方がセミナー内容を間違って翻訳してしまい、メディアがそれを記事にしてしまった、ということでした。残念ながら現段階では完全に誤報と判断していいと思います。

公式展開を待つファンとしては残念な結果になりましたが、KADOKAWAの方が海外公演する際にハルヒを2000万部売り上げた看板作品としてお話されていることや、ハルヒの新作が出れば中国でも確実に反響があることなどが分かったので、個人的には得るものもあったかな、と思います。ハルヒのことですから、この件を通じてひょうたんから駒、という事になればなと思います。

 

余談ですが、個人的にはシリーズ全部はどうかと思うけど『涼宮ハルヒの憂鬱』だけなら実写化はアリだと思っていたのでいつかは来ると思っていました。が、ハリウッド制作は予想外でした。舞台も役者もあちら側となると、結構いろんな部分に手を入れる必要がありそうです。そして作品のどの部分を活かしどの部分を変えるのか、興味があります。面白い作品になることを期待します!

あと、繰り返しますが『憂鬱』だけなら実写化OKだと思っているので、日本の映画監督で有志の方にも、ぜひ頑張ってもらいたいなと思います。

 

 

(おわり)

 

 

□過去の記事

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*1:物語の大筋をベースにして似た話を作ること。たとえば『ウエストサイド物語』は『ロミオとジュリエット』を翻案としたものです。

君はダンデレ(dandere)を知っているか? #haruhi

表題の通りなのですが、私は知りませんでした。昨日運営サイドで参加した第8回つづきみというイベントで知りました。というわけで今回はダンデレについて。

live.nicovideo.jp

 

ニコニコ大百科によると、ダンデレの意味は以下の通り。

dic.nicovideo.jp

で、つづきみにコメンテーターとして参加したアメリカのアニメ事情に詳しいリチャード・アイゼンバイスさんによると、彼的には後者の意味なのだそうです。

で、ほんまかいなと思って英語で調べてみたところ、出てきたのは下記のサイト。

 

www.urbandictionary.com

dandere is a character archtype that entails someone being quiet which is usually associated with shyness. "Dan" comes from the word "danmari" which means silent and taciturn. "Dere" means to become "lovey dovey"

Not to be confused with Kuudere which is a cool person that becomes lovey dovey. They are very similar in appearence and possibly behavior, but their underlying character reasoning is different. Being silent for the sake of being silent vs being cool
Yuki Nagato is a Dandere.
by LookAtYrOwnName June 19, 2010

 

ほんとだ、確かに「ダンマリ+デレデレ」の方の意味で載っていますね。むしろダンディの方は記述がありません。

それはそれとして、気になる記述はココ。

 

Yuki Nagato is a Dandere.

典型的なダンデレキャラとして長門有希の名前が記されているではありませんか! ほんまかいな。他のサイトでも確認してみなければ。。
 
いくつかのサイトを見てみて、結果は以下の通り。
 
このサイトでは「Characters with this Personality」の項の2番目、ナルトの日向ヒナタの次に「Yuki Nagato from The Disappearance of Haruhi Suzumiya」の名前が。消失長門ことを指しているのか、憂鬱長門のことを指しているのかその両方なのかは分かりません。
ダンデレキャラトップテンについてのこのサイトでは、長門は2位をマークしています。ただし『長門有希ちゃんの消失』の有希ちゃんのことを指しているようです。ちなみにここでの1位は『さくら荘のペットな彼女』の椎名ましろ

honeysanime.com

このサイトでは憂鬱長門がトップバッターで紹介されています。紹介文もなんというかノリがいいというか長門愛に溢れているというか…英語版のハルヒの番組トレーラー動画まではめ込んで、いい気合の入りようです。


The Melancholy of Haruhi Suzumiya - English Trailer [HQ]

涼宮ハルヒの憂鬱 長門有希 制服ver. (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

涼宮ハルヒの憂鬱 長門有希 制服ver. (1/8スケールPVC塗装済み完成品)

 

 

kotaku.com

このサイトではツンデレヤンデレなど、日本のキャラクターの類型を例示しながら紹介しているのですが、そのダンデレ項目での代表キャラが長門でした。

f:id:ishijimaeiwa:20180628165804j:plain

 

もちろん全てのダンデレに関するページで長門が紹介されていたわけではないし、他のキャラに1位を譲ることも多いようです。また英語圏でも「ダンデレとクーデレは同じでは?」という議論もあるみたいです。 

とはいえ、長門が北米などではダンデレキャラの筆頭格と認識されているというのは間違いなさそうです。
 
クーデレだと思っていたのですが、クールであることよりダンマであることの方がウエイトが重いのか…そして長門がデレているのは国内だけではなく国外でも周知の事実だったのか…と思った一件でした。

 

 

(おわりです)

 

□過去の記事

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『涼宮ハルヒの憂鬱I』がニコニコ動画のGW限定無料配信で総合ランキング1位に。※201805051700追記 in2018 #haruhi

natalie.mu

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」とアニメ「とらドラ!」の無料配信がニコニコチャンネルにて4月28日から5月6日まで行われる。

今回の企画では、「大人になった今だからこそもう一度観たい2000年代アニメ」というテーマでこの2作品が選ばれた。「涼宮ハルヒの憂鬱」は2009年に放送された全28話を、「とらドラ!」は全25話が配信される。

ということで、2018年4月28日からハルヒがニコ動で無料で見られますよ、というキャンペーンが始まったのでした。下記がその配信ページです。

ch.nicovideo.jp

ニコ動のアニメアカウントでは下記のような施策も。

 

個人的にはこのキャンペーン、当初は冷ややかな目で見ていました。

というのも、一挙放送なら時間も限定・集中されるし話題にもなるかもですが、今回のキャンペーンは2016年から有料設定で存在していた各話(コメント数1ケタみたいな状況)が無料になるだけなため、各話ごとの細切れで見る感じだし、タイミングもそれぞれだし、それだと一挙放送でのエンドレスエイトのような一体感のある視聴体験は生まれないし。下手したら各話へのアクセスがちょろちょろ入るだけに終わるのでは……

と、思っていたのですが。

シリーズ第1話にあたる憂鬱Iがキャンペーン初日からこの大躍進。最終的に3位まで行った模様です。

そしてキャンペーン2日目の13時の集計。ついに1位になりました!!

@kdxnnn さん情報ありがとうございます!

 

なお、今見てみたところ、29日15時の集計でさらにライブアライブが2位に浮上していました。

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その他300位以内だと、78位に憂鬱II、117位に憂鬱III、128位に憂鬱IV、158位に憂鬱V、168位に憂鬱VI、181位にとらドラ!の1話、210位に退屈、237位に笹の葉ラプソディ、280位にミステリックサイン、281位に孤島症候群(前編)、283位にエンドレスエイトIがランクインしていました。孤島の解決編よりエンドレスエイトの方が上位というのが面白いですね。みんなどれだけエンドレスエイトが好きなんだよ。

 

というわけでランキング結果だけでもかなり嬉しい躍進っぷりなのですが、コメントの中身も総じて好意的で、なんとも嬉しい感じです。中には「こういう見方もあったのか!」と思わされるコメントもあり、ハルヒファン熟練者にとっても見ごたえがあると思います。

ツイッターではこんな感じの反応。

懐かしいという趣旨のコメントが多数で、たまに初見の方もいらっしゃる印象。でもこちらでも初見の方は総じて「面白い」って言われててなんとも嬉しい限りです。

 

一時期は、オワコンだとかハルヒがマジキチだとかエンドレスエイトがどうのとか平野さんのスキャンダルがこうのだとか、作品としてネガティブに評するトレンドのようなものがあったのですが、1周回って(12年で本当に干支一周だ)今はハルヒかわいい、みくるかわいいと、見て感じる通りの素直なコメントが多くなっており、これもなんとも新鮮です。

昔はハルヒは深夜アニメ・SFアニメ・萌え系アニメの旗手として批評的・批判的に論じられることが多かったのですが、今はオタクの濃度が下がり、フラットに「過去ヒットしたいちアニメ*1」として鑑賞されている気がします。

ハルヒという作品の面白さの一面、例えばハルヒの普通の女の子としてのかわいらしさなどは、オタク的に批判的に見るよりフラットに見た方が素直に理解できるようにも思います。上記の通り時代が変わって作品が本来持っていたのに語られることの少なかった面白さが新たに見直されているようで、とても嬉しく思います。

 

というわけで、このキャンペーンはゴールデンウィーク中限定ですので、私もちょくちょく動画内のコメントやツイッターでの反応の様子をうかがって、面白い感想を拝読していこうと思います。そういえばキャンペーンが終わっても有料コンテンツとしてコメントが残るのもいいですね(見るのにお金がかかるようになりますが)。

ハルヒファンのみなさんもぜひ2018年のハルヒコメントをお楽しみください!

 

※201801300110追記

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4月30日0時の更新で憂鬱VIが急浮上して3位にランクインし、総合ランキングで上位3位を独占してしまいました。アニメカテゴリだと100位以内に12個ランクイン。ハルヒだらけです。

確か2016年のゴールデンウィークも、開局直後だったAbemaTVがハルヒ24時間ジャック&一挙放送ですごい数字出してたけど、どんだけゴールデンウィークに強いんだよこのコンテンツ……

 

※201805051700追記

5月4日、憂鬱Iやライブアライブに代わりエンドレスエイトIが急浮上し始め、23時の時点で総合ランキング1位に。ハルヒ視聴者が混物語後半に差し掛かったのか、はたまたみんなゴールデンウィークを終わらせたくないのか。。

 

 

□過去の記事

haruhimemo.hatenablog.jp

haruhimemo.hatenablog.jp

haruhimemo.hatenablog.jp

haruhimemo.hatenablog.jp

*1:今は昔に比べて深夜アニメ/一般向けアニメの区分もいい意味であいまいになっている気がします。

「いつからハルヒファンに?」2016年アンケート結果と仮説・考察と今後の課題。 #haruhi

ハルヒファンのスンさんがハルヒファンの年齢に関するアンケートを実施中で、そろそろ結果が出そうです。個人的にも興味深くアンケート終了を待っているところです。

で、そういえば私も以前似たアンケートをしたことがあったな、と思い出しました。

 

haruhimemo.hatenablog.jp

2016年10月の調査とその考察記事ですね。ハルヒファンの年齢アンケートとその結果についての分析を行っています。結構真面目に取り組んでいた模様です。

スンさんのアンケート結果と見比べても、当時の結論である「ハルヒファンの比率は若ければ若いほど多い」とほぼ合致しています*1し、考察結果による下記の仮説も、未だ妥当性が高いように感じます。

 

ハルヒのファンは世代交代している」

 

ハルヒは上記のアンケートの後にBS11やNHKBSプレミアムで再放送されていますし、アンケート後にハルヒのファンになって今ネットで活動している方も多そうですね。

 

ところで当時、

 

これらの検証をするには「あなたのハルヒ暦は何年ですか?」「あなたがハルヒに入ったのはどのメディアからですか?」などの追加アンケートを行う必要がありそうです。

 

と唱えており、実際上記の趣旨のアンケートは実施したものの、その集約や考察はサボってしていなかったのでした。

というわけで、上記アンケート結果について1年半くらい経った今さら考察してみようと思います。

 

それでは以下、レッツゴー!

 

まずはあずさんと私が行った追加アンケートです。

 

この質問項目でもあずさんと私、ほぼ同じ傾向を示していました。それなりに精度が高いと言えそうですね。

で、この結果を合わせてグラフにしてみます。なお、あずさんと私のフォロワーに重複があるため、単位は回答人数ではなく回答数としています。

 

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こうなりました。

一応補足すると、アンケート実施は2016年なので各項目の区分は下記のようになります。

 

  • 0~3年前=2013年~2016年=『長門有希ちゃんの消失』放送前後
  • 4~7年前=2009年~2012年=2009年版放送~『涼宮ハルヒの消失』公開後
  • 8~10年前=2006年~2008年=2006年版放送~2009年版放送前まで
  • 11年~=~2005年=アニメ化前から

 

こうして見てみると2006年版でファンになった方が半分近くいるのが分かります。当時はニコ動の台頭と重なって、ハルヒオタク文化のメインストリームにいましたからね。

個人的には2009年版でファンになったという声も多数聞いているので4~7年前の項目がもうちょっと盛り上がっててもいいのでは? という気もしましたが、やはり初回放送時のビッグバンがでかかったのかもしれません。

アニメ化以前からという原作派古参ファンの地味な多さも見ものですね。2013年頃はシリーズ展開としては割と冬の時代だったように記憶しているのですが、それ以降は『長門有希ちゃんの消失』のTV放送やパチンコ、パチスロ展開、2016年4月にはAbemaTVでの一挙放送もありましたし、当時入りたてのファンが「0~3年前」の項目を支えてくれていたものと思われます。

この結果を先の年齢比率のアンケート結果と併せて見てみましょう。

 

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さて、ここで奇妙な傾向が見つかりました。

年齢のアンケート結果で若年層の比率が高いということが分かったことから、当時若年ハルヒファンのペルソナの仮説として、以下のように述べていました。

 

2006年のアニメではなく、2009年の「改めて放送」や2010年の『消失』劇場版、2011年の『驚愕』、2015年の『有希ちゃん』から入ったファンが多い

要するに、ファンの構成は「昔から好きな古参オッサンファン少数」と「最近ファンになった若年にわかファン多数」によって成り立っている、と考えていました。正直、これは自然な発想だと思います。

で、もしそうだとすると2つのグラフは相似形になるはず、と見込んで設問していました。ですが、実際には全然違う形になっています。

 

2つのアンケートから見えてくるハルヒファンの多数を占めるペルソナは「(2016年当時)2006年版からの10代ファン」ということになります。

 

ここからは考察というか想像です。

 

・2006年にハルヒが初アニメ化し、ニコ動などの影響もあってファンが爆発的に増えたが、時代を経るにつれて大多数のファン(オッサン)は別作品に流れた。

・仮に10代のアンケート回答者が平均18歳として、9年前の2008年頃、9歳か10歳くらいの時にニコ動またはYouTubeなどでハルヒに接触し、アニメを見てファンになった。

・上記のような、ハルヒで初めてネットコンテンツやアニメというオタク文化に触れたというようなハルヒ原体験世代の一部は、多数のオッサンのようにハルヒから離れることなく、今もネットでファン活動をしている(もちろん彼らもその後ハルヒ以外の作品にもハマるが、ハルヒはアニメなどの入り口になった無二の存在、という印象なのかもしれない)。

・彼らにとってのハルヒは、オッサンにとってのエヴァガンダムやヤマトのように、時代時代でいろんなアニメにハマりつつも、一番大事なのはこれ! という存在なのかもしれない(それが原体験、という意味か)。

・上記のような10代×2006年版ファンを筆頭に、2009年版や有希ちゃん、AbemaTVでファンになった人もいる。2009年版以降のファンが41%、約4割はいるので、少数派といってもそんなに少数というわけでもない。

・今は更に時代を経ているので、2006年版以前ファンと2009年版以降ファンなら、そろそろ後者の比率の方が高いかもしれない。

・が、どのタイミングでも影響を受けファンになりやすいのはオッサンではなく10代20代の若年層。

・多くのオッサンにとってのハルヒは、面白いけどエヴァorガンダムorヤマトのような自分のコアになる作品ではなく、一過性の作品の一つだった(もちろん、私のような例外も多数いる)。

 

これらの事からさらに考えられるのは、

 

若者ファンがにわかでオッサンファンは古参、というのは間違い。若年古参ファンやニワカオッサンファンなど多種多様。むしろ作品から離れていったニワカオッサンは非常に多い(※今ファンであるオッサンがニワカ、ではありません)。

・何故ニワカオッサンが多いかというと、彼らにはハルヒの他に自分のコア・原体験となった作品があるから。

ハルヒは2006年版期だけの一発ドカンの一過性作品ではなく、その後のシリーズ展開や再放送でその時その時ファンを獲得している。

ハルヒのファンになるのは、どの時代でも若年層が多い(=ファンが年々高齢化しているわけではない)。

・日々増えていく若年層ハルヒファンにとって、何故最新作やハルヒ以前の作品が原体験ではなく、ハルヒなのか? 普通に考えればその時の最新作が原体験になってもよさそうなのに何故? ←これについてはさらなる調査が必要。

 

あたりかなと思います。

2つのアンケート結果を見比べてみると意外な結果が見えてきましたが、実はハルヒが10代の心をシッカリ掴んで、時代を経ても彼らのコアな作品であり続けていること、今も若年層のハートをキャッチしていることが分かり、なんだか嬉しい調査結果でした。

 

以上です。

今回は考察部分が多くツッコミどころも多いと思うので、ぜひツイッターやコメントにてご指摘やご感想をお寄せくださいませ。

 

 

□過去の記事

haruhimemo.hatenablog.jp

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*1:スンさんの結果にはユーザーの年齢層による傾斜調整を行っていないので、当時の私の数値とイコールではありませんが、似た傾向ではあるようです。